池上彰一郎氏の作品です。徳川家康を描いた作品って何故か読む気がしなかったんです。たぶん小さい頃歴史小説を読んだ最初が、豊臣秀吉に関するものだったという影響があるのかもしれません。どちらkというと豊臣びいき・・・・家康は嫌いって言う気持ちが大人になってもあったんだと思います。子供ですね~

とは言え、いい大人になってそんな好き嫌いを言ってると読める本も少なくなってくるので、どうしようか?って考えてた頃、目に留まったのがこの本です。作者の小説は「事変 リットン報告書を奪取せよ」「四十七人の刺客」「島津奔る」などを読んでたので、こりゃ~いいかな?と思って、買っちゃいました。勿論 ブックオフですけどね。

本とは関係の無いところでこの方を調べると、盗作疑惑ということがあったんだそうです。

ここで取り上げた「遁げろ家康」も司馬遼太郎氏の「葉王の家」との類似点を指摘され2002年12月25日に絶版・回収されたとのこと。ということは私が手にしたと言うことは非常にラッキーだったんでしょうかね~

我慢強く、用心深い性格の家康というイメージがある中で、本書は臆病な性格・家臣に操られるようにして成長していく過程や家康のつぶやきがなかなか面白いんです。もっと早く読んでおけばよかったな~と後悔してます。今度は似ていると指摘があった「葉王の家」を読んでみようかな~

 

加藤寛氏の作品です。 本能寺の変のあと、信長の遺体は発見されなかった。それがどこへ消えたかのか?ということを題材にした歴史ミステリー。光秀が謀反を起こした裏でちらつく秀吉の陰謀や阿弥陀寺の僧侶が握る秘密の鍵。それを主人公・太田牛一という「」信長公記」の筆者が探し回るというストーリーが「信長の棺」そのあと秀吉側と明智光秀側から描いた作品が続きます。

これは「信長の棺」「秀吉の枷」「明智左馬助の恋」「空白の桶狭間」と読み進めないと理解できないと思います。私個人の感想ですが「空白の桶狭間」はこれら一連の作品のまとめのような感じだと思うけど正直「あれっ」という感じがしました。ちょっと中途半端かなという感じです。評論家ではないのでうまく表現できませんが・・・・・とは言えこの4つには一貫した流れがあるのでもし興味をお持ちの方がいれば「信長の棺」を最初に読んでください

山本兼一氏の「雷神の筒」です。 鉄砲の伝来とともにその威力をいち早く認識し、改良と開発、戦術の考案を行って、信長の天下布武を 支えた橋本一巴という人物を取り上げている。正直私はその人をしりませんでした。たぶん柴田や佐久間、木下らとは違い、終生、大名に取り立てられることはなかったからかもしれません。認識不足でした。
小説とし読む分には面白く通勤電車の中を退屈させてくれなかった本でした。

ひとつ注文をつけるとすると常に信長と正対し、自らの信念に従って生きた一巴に対し、相手の信長の描き方が他の信長物などの小説で作り出されている信長像のイメージと何ら変わるところが無いし、人間性が伺えるような 描写がもう少しあればもっと楽しく読めたと思います
 何といっても、一巴は信長に生かされ、信長のために生きたのだから‥。

この本はブックオフで購入させていただきました。

嶋津義忠氏の「賤ヶ岳七本槍」です。讃岐うどん紹介のページにも書きましたが新しく掲載する内容をペーの下においてましたが今回から一番上に持ってきます。ということでこの本を書店で見かけたときまだ読みかけの本を持っていたので次はこれにしようと決めてました。がそれから2週間くらいたって本屋さんに行ったらおいてありません。「あれっ」と思ってそれから2~3の本屋さんに行きましたが見つけることができませんでした。しかたないからAMAZONにお世話になろうかとおもっていましたが東京出張時に駅の本屋さんで発見。帰りの新幹線に中で読みました。内容は賤ヶ岳の戦いで大活躍した加藤清正、福島正則、片桐且元ら七人がその後、豊臣から徳川にいたる時代の流れの中で彼らの人生を描いた連作の短編集です。それぞれの人生というか考え方がよく出ているなと思いました・当然新幹線の中で一気に読んでしまいました。

北方謙三氏の「破軍の星」「武王の門」は私が最初に読んだ北方氏の作品でした。南北朝時代の北畠親房と懐良親王 東北と九州を舞台に一方は後醍醐天皇の命令を守り東北から足利尊氏に対抗するために兵を進めなければいけない悩みを一方は九州から動かないということを決めてやはり悩む姿を。そんな両端に位置する両者や登場人物への共感や畏敬の念といったものが感じられた小説でした。やはり電車の中の時間がもっとあればいいのにと思ってました。

堺屋太一氏の「豊臣秀長-ある補佐役の生涯-」は歴史が好きな私にとってあれっ?と思った作品でした。歴史の中で秀吉は当然取り上げられることが多いですが弟の秀長はめったに小説の題材にならないし、また話題にもならなかったとおもっていたからです。書店で見たときにめずらしいなと思ったのが最初。読み終わって「優秀な組織は二番手が優秀なのである」ということを知り、秀長が、もし秀吉より長く生歴史は変わっていたかもと考えてしまった。以後図書館とかで秀長のことが記載されているものがあればよく読んでいました

津本陽氏の作品です。最初は「信長の傭兵」をブックオフで見つけて読みました。戦国時代種子島から持ち帰った鉄砲を製造した津田監物が、傭兵軍団「根来鉄砲衆」を率い、命を賭け戦う歴史小説ですが、読み終わった後のあとがきに「鉄砲無頼伝」の続編と書かれてあったのでそれが読みたいなと思い書店やブックオフを回ってました。そのころはAMZONの利用を知らなかったのでけっこう長い間探してました。これは最初に鉄砲無頼伝→信長の傭兵と読んだほうがいいかなと思います。この2冊はつながっていると思ってまちがいがありません

山本兼一氏の「火天の城」佐々木譲氏の「天下城」安土城築城を命じられた岡部又右衛門と以俊が当時としては前代未聞の大プロジェクトに挑むのが「火天の城」。近江の石積み、穴太衆のもとで修行を積んだ戸波市郎太の鍛えあげた戦略眼と最高峰の技術により安土城の石垣を作り上げる。

両作品と安土城を作り上げるまでの作品ですが一方は天守閣を一方は石垣をモチーフにしています。最初読んだときには同じ作家が書いたのかなと思いましたが違うんですね。偶然なのか意識されたのかわかりませんが両作品を続けて読むと面白いと思います。

岳宏一郎氏の「群雲 関が原へ」です。関が原の戦いというのはいろんな方が小説にしています。もちろん歴史の中ではある意味徳川幕府の成立の原点になる戦いかなと思います。実はこの本はブックオフで見つけました。時代小説コーナーを見て回っているときに見つけた本です。ぱらぱらっと見ると上杉景勝の会津移封から始まってまずあれっと思いました。そしてこれは買って読まなくっちゃと。

関ヶ原前夜の武将達の人間模様を公平に書かれており、通勤時があっという間に過ぎました。ブックオフで購入したので下巻がなくて本屋さんで新刊を購入しました。

火坂雅志氏の「壮心の夢」と言う本です。これもブックオフで見つけました。天下を統一した秀吉と関係した人たちのそれぞれの話となっています。

摂津の主となり、信長の部将として活躍した荒木村重の晩年の姿を描く「うずくまる」や、琉球征服を夢み、秀吉から琉球守の名を賜わった亀井茲矩の見果てぬ夢を綴った「おらんだ櫓」など、十四人の男たちを活写した歴史短篇集です。この本を手に取るまで正直なところ火坂氏を知りませんでした。すみません。あとがきを読むとNHKの歴史大河ドラマ「天地人」原作を書かれた方。これからこの方の書かれた本をもっと読んでみたいと思います。ちなみにこの壮心の夢は短編小説で非常に読みやすく東京までの新幹線の中で読みつくしてしまいました。

津本陽氏の「武人の階」です。上杉謙信を題材にした作品です。文献資料なども入っていたりして小説と言うよりは歴史読本のような感じの作品だと思います。、上杉謙信の幼少のころから死期まで、丁寧に史実を追ってい物語として読むのにはちょっと違うかなと思いましたが、その分、素顔の上杉謙信に出会えた気分にさせてくれたような気がします。文庫本ですが上下2巻に分かれており、電車の中でけこう長い間読んでいたような気がします。この本は駅ビルの本屋さんで電車に乗る10分くらい前に見つけて気がついたら電車の中で読んでいました。題名に惹かれて購入したのかなとおもいます。なぜかというといつもだと中を少し読んで買うかどうか決めますが、時間が無かったので題名と上杉謙信の名前でレジに並んでいました。買ってよかったかなと思ってます。